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「たこたこ上がれ、かぜよく受けて」
凧揚げ
元日の朝、父か祖父に連れられて近くの河原や広い空き地へ向かった。竹ひごと和紙で作った手作り凧が、思った以上に高く舞い上がった瞬間の手応えを覚えているだろうか。糸を通じて伝わってくる風の力は、凧が生きているようだった。お正月の冷たく澄んだ空気、頬に当たる北風、青い空に向かって走り続ける足音。糸が絡んで近所の子と言い争いになったり、木の枝に引っかかったりしながら、冬の午後はあっという間に暮れていった。あなたの正月の空には、どんな形の凧が上がっていたのだろう。
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