Index No.
「「既読」のない時代のドキドキ。」
メール文化
折りたたんだ携帯を開くたびに、胸の奥がざわついた。iモードの着信音が鳴る前に画面を確認するために、センター問い合わせのショートカットを何度押したことか。好きな相手へ送る返信は、絵文字の種類と句読点の位置を何十分も考えた。「りょ」「了解っす」「〜だよん」——テキストだけで感情を伝えようとした独自の言語。デコメールで飾られたハートと星、語尾に連なる「☆」の数で温度を読む。既読もタイムスタンプも表示されない分、想像力だけが膨らんでいく。あの小さな液晶画面の向こうに、確かに誰かの気持ちがあった。
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