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「1999年7の月、恐怖の大王が降ってくる。」
ノストラダムス予言
五島勉の『ノストラダムスの大予言』を読んだのは、誰かの兄の本棚からこっそり取り出したのだったか、図書室で見つけたのだったか。「空から恐怖の大王が降ってくる」という詩の一節は、小学生には十分すぎるほど恐ろしかった。1999年7月が近づくにつれ、給食の時間に誰かが「本当に終わるかな」とつぶやき、クラス全体が少し沈黙した瞬間が確かにあった。テレビも雑誌も世紀末の空気を煽り続けて、でも8月が来て、9月が来て、世界は何事もなく続いた。あの夏の終わりの、拍子抜けとも解放ともつかない感覚を、うまく言葉にできた人はいただろうか。
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