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「好きな食べ物、好きな色、好きな人」
サイン帳
あの小さなノートに、クラス中の「本音」が詰まっていた。マジックで書いた名前、シールで飾ったページ、消しゴムのカスまみれの机の上で順番に回された一冊。「好きなタレントは?」「将来の夢は?」──欄が足りなくなって余白に書いてもらった友達の似顔絵が、卒業アルバムよりずっとリアルだった。転校する子に最後のページを開いてもらった午後の教室の光。香水みたいに染み込んだ色ペンのインクの匂い。あれを引き出しの奥から見つけたとき、なんと書いてあったか、まだ覚えている?
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