Index No.
「何が出るかな、何が出るかな。」
ガチャガチャ
100円玉を握りしめてスーパーの入口に向かう、あの足取り。赤やオレンジの筐体がずらりと並ぶコーナーに着くと、どのマシンを回すか品定めする時間だけで胸がいっぱいになった。ハンドルを回す手に伝わるガリガリという感触、カプセルがコロンと落ちる音、プラスチックのフタをこじ開ける指先の緊張。欲しいキャラが出た瞬間の「やった!」と、ダブりが出た瞬間の「またか……」。友達と交換交渉をしながら集めたフィギュアたちは、机の引き出しやランドセルの底でいつも一緒にいた。あなたが一番悔しかったダブりは、なんだったろう。
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