「ここすき」
組曲『ニコニコ動画』が流れた瞬間、画面は弾幕で真っ白になった。誰かが切り取った10秒、誰かが重ねたBGM、誰かが仕込んだ0.5秒のネタ——それを何万人が同時に見て、同じタイミングで笑っていた。「融合」「ニコ厨」「神編集」という言葉が飛び交い、真夜中のPCモニターの前で思わず声を出した人は数えきれない。著作権がどうとか、そんなことより先に、あの「創った誰か」への純粋なリスペクトがあった。ハルヒのダンスMAD、東方アレンジ、ボーカロイドとのマッシュアップ——2008年前後のニコ動は、素人と天才の境界がとけた奇妙な祝祭空間だった。
ニコニコ動画MADとは。 ニコニコ動画MADとは、動画共有サービス「ニコニコ動画」に投稿された二次創作・リミックス動画の総称であり、既存のアニメ・音楽・ゲームの映像や音声を独自に編集・合成してファンが新たな作品に仕立てたコンテンツである。弾幕コメントとの同時視聴体験と相まって、2007〜2008年頃に独自のネット文化として爆発的に広がった。
「ニコニコ動画MAD」を他のサービスで
A. アニメ・音楽・ゲームなどの既存素材を独自に編集・合成したファン制作の二次創作動画の総称。ニコニコ動画を舞台に2007〜2008年頃に最も盛んに制作・投稿された。
A. 2007年から2008年(平成19〜20年)頃が最盛期。投稿数・再生数ともにこの時期が最大規模だったとされる。
A. ニコニコ動画で流行した楽曲を次々とつなぎ合わせたメドレーMAD作品で、2007年に投稿されニコニコ動画文化の象徴的存在となった。
A. ニコニコ動画の特徴的なコメント表示機能で、視聴者のコメントが動画画面上を横に流れる仕組み。特定シーンに大量コメントが集中して画面が埋まる状態も「弾幕」と呼ばれた。
A. 著作権問題による削除の増加、スマートフォン普及、YouTubeなど他プラットフォームへのユーザー移行が主な要因とされる。2010年代前半に全盛期は終息した。
A. 既存著作物を無断で使用した作品は著作権法上問題となりうる。2008年以降、権利者や運営による削除対応が進み、合法的な二次創作の在り方が議論されるようになった。
A. ドワンゴが運営する日本の動画共有サービス。2006年12月にβ版が開始し、弾幕コメント機能により独自の視聴文化を生み出した。
A. クリプトン・フューチャー・メディアが2007年に発売したボーカロイドソフトウェア。ニコニコ動画でMADやオリジナル楽曲が大量投稿されニコ動文化の象徴となった。
A. 上海アリス幻樂団(ZUN)制作のシューティングゲームシリーズ。音楽の二次創作が盛んで、ニコニコ動画MADでも多数のアレンジ作品が生まれた。
A. アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』エンディング曲「ハレ晴レユカイ」に合わせたダンス動画。ニコニコ動画で多数のMADパロディが作られ2007〜2008年に社会的な話題となった。
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