Index No.
「「金の卵」と呼ばれた。」
集団就職列車
上野駅のホームに、見送りの人波と汽笛の煙が混じり合う。15歳の春、中学の制服のまま故郷を発った少年少女たちは、東京・大阪の町工場や商店へと散っていった。集団就職列車——その車窓から遠ざかっていく田んぼの緑を、どんな気持ちで見ていたのだろう。高度経済成長という言葉は教科書の中にあるけれど、その土台を支えたのは、名もない若者たちの体温だった。仕送りの封筒、初任給の重さ、夜学のノート。あなたの家族の中にも、あの列車に乗った人がいるかもしれない。
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