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「行け、鉄人!」
鉄人28号
リモコンのボタンを握りしめた正太郎少年の声が、ブラウン管から飛び出してきた。横山光輝が1956年に生み出した鉄人28号は、パイロットが乗り込むのではなく、少年が操縦するという設定でロボットの概念を変えた。善人が使えば正義の味方、悪人が奪えば破壊兵器——鉄人自身には意志がないという問いかけは、子ども向けとは思えない深さを持っていた。1963年のテレビアニメ化で「行け、鉄人!」の叫びは日本中に届き、男の子たちはブリキのロボット玩具を抱えて走り回った。あの重量感のある足音、金属色の巨体が空を飛ぶシルエット。ロボットへの憧れの、いちばん最初の記憶がここにある人も多いはずだ。
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