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「「金の卵」と呼ばれて、列車に乗った。」
金の卵
昭和30年代、中学を卒業した15歳の少年少女たちは「集団就職列車」に乗って都市へ向かった。企業が奪い合うほど貴重な若い労力は「金の卵」と呼ばれ、東北や九州から上野駅に降り立ったその日から、大人としての暮らしが始まった。工場のラインに立ち、商店の雨戸を開け、日本の高度成長を肌で動かし続けた人たちがいた。故郷に残してきた家族への手紙、慣れない東京の夜の心細さ、それでも夢を持って歯を食いしばった時間。その汗の積み重ねが今の街をかたちづくっているのかもしれない。
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