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「忍びの世界に自由はない。」
忍風カムイ外伝
白土三平が描いたカムイは、ヒーローではなかった。抜忍として追われる身、仲間を信じれば命取りになる——そういう世界に放り込まれた一人の男の物語だった。1969年のテレビアニメ『忍風カムイ外伝』は、劇画の緊張感をそのままブラウン管に焼き付け、他の忍者ものとは明らかに異なる重さを持っていた。身分制度、差別、逃げ場のない宿命——子どもに向けて描かれていながら、子どもにだけ向けられていない問いがそこにあった。カムイが駆け抜けた山道の、荒涼とした空気。あの静かな怒りと孤独は、ずっとこちら側に残り続けている。
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