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「同情するなら金をくれ!」
家なき子
1994年の土曜夜9時、テレビの前で「また来週まで待てない」と思わせるドラマがあった。安達祐実演じるすず、12歳。虐待する義父、逃げない母、逃げ場のない団地の薄い壁——野島伸司が書いたその世界はあまりにも重く、しかし目が離せなかった。「同情するなら金をくれ!」という叫びは流行語になったが、あの台詞が生まれるまでのすずの表情を覚えているだろうか。最高視聴率37.2%という数字より、エンディングで「空と君のあいだに」が流れ始めた瞬間、教室でも家族でも誰とも話せなかったあの感触の方が、ずっとリアルに残っている。
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