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「絶対に誰にも見せないでね」
交換日記
授業中、そっと机の端から差し出される1冊のノート。受け取った瞬間の、あのドキドキ。ルーズリーフじゃなくて、ちゃんとした罫線入りのノートに、丸文字でびっしり書かれた言葉たち。シールを貼って、マーカーで色を付けて、時々イラストまで添えて。返事を書くのに30分かけたこともあった。好きな人への交換日記は、もはや手紙以上の何かだった。次の日、相手がどんな顔で読んでいるかを遠くから盗み見する、あの教室の空気。誰かの言葉が、インクの匂いとともにページに染み込んでいた。
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