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「新しい朝が来た、希望の朝だ。」
ラジオ体操
夏休みの朝、まだ蝉も鳴いていない時間にサンダルを引っかけて外に出た。校庭の隅に集まる寝ぼけた顔たち、首からぶら下げた出席カード。NHKのラジオから流れてくるあのピアノのイントロが始まると、眠気が少しだけ抜けていった。両手を大きく、胸いっぱいに広げる——第一体操、第二体操、そしてスタンプの乾く匂い。終わったあとのアイスキャンデーか、それとも祖父母の家の縁側か。ラジオ体操は今も続いているのに、あの朝の空気だけはどこにも再現できない気がする。
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