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「「メルト」してしまいそうなほど好きだった。」
ボーカロイド文化
ニコニコ動画の再生数が万を超えても、作ったのは顔も名前も知らない誰かだった。初音ミクの声でしか生まれえなかったメロディーが、「メルト」「千本桜」「カゲロウデイズ」として深夜の画面から流れてきた。ボカロPと呼ばれるクリエイターたちが台所や押し入れのような場所で作った音楽が、気づけばコンサートホールを満員にした。リン・レン・がくぽ——好きなキャラクターのポスターを部屋に貼って、歌詞を覚えてカラオケで歌った。後にsyudouや米津玄師やYOASOBIがJ-POPの中心に立つ日が来るとは、まだ誰も想像していなかった頃の、あの産声のような熱量が確かにあった。
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