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「ポリゴンの向こうに、本物の世界があった。」
プレイステーション
1994年12月3日、グレーの小さな本体をAVケーブルでつなぎ、電源を入れると、CDドライブが低く唸り、あの起動音が鳴った。プレイステーションは「ゲームはおもちゃ」という常識を静かに、しかし完全に塗り替えた。バイオハザードの洋館では廊下を歩くたびに息を殺し、鉄拳の対戦台では友人と本気で口論した。FF7のクラウドがミッドガルの夜に立つムービーシーンで、ゲームが映画になる瞬間を目撃した。あのポリゴンの粗さすら、いまは愛おしい質感に思える。手のひらに残る十字キーの感触が、まだどこかにある。
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