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「円高不況」
プラザ合意
1985年9月22日、ニューヨークのプラザホテルで交わされた一枚の合意文書が、太平洋を越えて日本の街並みをゆっくりと塗り替えていった。235円だったドルが翌年には150円台へと急落し、自動車や電機メーカーの工場に緊張が走った。しかしその後、景気対策として注ぎ込まれた低金利のお金は地価と株価を押し上げ、都心のビルが信じられない値段で転がり始めた。ディスコに人が溢れ、タクシーに一万円札を振り、土地を持つ者と持たない者の間に見えない線が引かれていく。プラザ合意という固有名詞を知らなくても、あの浮かれた空気と後の奈落を体で知っている人がいる。
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