Index No.
「100円玉を握りしめて、列に並んだ。」
ダブルドラゴン
1987年、ゲームセンターの奥から聴こえてくるあのBGMに、足が止まった。テクノスジャパンの『ダブルドラゴン』——ビリーとジミーの兄弟が、肘打ちと体投げで路地のゴロツキをなぎ倒していく。二人同時プレイの画面は狭くなるくせに、なぜか隣に誰かいる方が燃えた。むしり取られる100円玉の速さと、クリアできたときの達成感の落差が、あのゲームの正体だった。ベルトスクロールアクションというジャンル自体を体に刻んでくれた一本。筐体の前で「もう一回だけ」と言い続けたあの夕方を、まだ覚えている人はいるはずだ。
まだ録音はありません。