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「ぐにっとした、あの手触り。」
ソフビ怪獣
マルサンの初代ゴジラ、ブルマァクのウルトラマン、バルタン星人——柔らかいビニールを押すと少し凹んで、パッと戻る。その感触だけで、もうテンションが上がった。お小遣いを握って駄菓子屋や玩具店へ行き、棚の前でどれにするか15分は悩んだ。帰り道、袋から半分だけ出して眺めながら歩く。寝るときも枕元に置いて、朝起きたら最初に確認する。塗料の匂い、関節のない丸っこいシルエット、目の赤いクリア素材。あの怪獣たちが並んだ棚の光景が、まだ誰かの記憶の中に残っている。
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