「バサロ、バサロ、バサロ!」
1988年9月、ソウルの夜、鈴木大地が水中から浮かび上がった瞬間、日本中の居間でどよめきが起きた。バサロ泳法と呼ばれたあの潜水スタートが、100mの背泳ぎで金メダルをたぐり寄せた。冷戦末期、東西両陣営がそろった「完全なオリンピック」として語り継がれる大会でもあった。カール・ルイスとベン・ジョンソンの100m決勝、後にドーピングで塗り替えられた金メダルの混乱まで、あの16日間は事件の連続だった。夜更かしして中継を見た、父が珍しくビールを二本空けた、そんな各家庭のソウルの夜が、どこかに静かに残っている。
ソウル五輪とは。 1988年ソウルオリンピックとは、1988年(昭和63年)9月17日から10月2日まで韓国・ソウルで開催された第24回夏季オリンピック競技大会である。1980年モスクワ大会・1984年ロサンゼルス大会と続いた東西ボイコットを経て、東西両陣営がそろって参加した大会として知られる。
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A. 1988年9月17日から10月2日まで、韓国・ソウルで16日間にわたって開催された。
A. 水泳の男子100m背泳ぎで金メダルを獲得した。バサロ泳法と呼ばれる潜水スタートが大きく注目された。
A. 男子100m決勝で世界記録を出して優勝したが、禁止薬物スタノゾロールの使用が発覚し失格となった。金メダルはカール・ルイス(米国)に繰り上がった。
A. 1980年モスクワ大会は西側諸国が、1984年ロサンゼルス大会は東側諸国がそれぞれボイコットしたが、ソウル大会では東西両陣営の主要国が参加した。
A. 選手宣誓を男女の選手がともに行ったのがソウル大会が初めてである。
Q. バサロ泳法とは何か?
A. 背泳ぎのスタート直後に水中をドルフィンキックで長距離進む泳法。鈴木大地がソウル五輪で使用し注目されたが、その後FINAにより水中距離が制限された。
A. 1984年に米国・ロサンゼルスで開催された第23回夏季オリンピック。東側諸国のボイコットにより、ソウル大会の前大会は参加国が限られた。
A. ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議して米国・日本など西側諸国が参加をボイコットした第22回夏季オリンピック。
Q. カール・ルイスはソウル五輪でどんな成績だった?
A. 男子100mでベン・ジョンソン失格による繰り上がり金メダルを獲得。走り幅跳びでも金メダルを取った。
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