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「こねて、のばして、また丸める。」
ねりけし
授業中、机の下でひたすらこねていた。指の体温で少しずつ柔らかくなって、伸ばすとうっすら透けるくらいになる瞬間がたまらなかった。色を混ぜすぎると濁ったグレーになるのに、また混ぜてしまう。フルーツの香りがするタイプは文具店の袋を開けた瞬間に甘い匂いが広がって、周りの子が集まってきた。ヒノデワシ、サクラクレパス——消しゴムという名目で売られていたのに、何かを消した記憶はほとんどない。あれは遊具だった。粘土でも積み木でもない、手のひらサイズの秘密の工作時間。あなたは何を作っていたか。
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